この記事の対象と結論

休眠会社にしても、すでに滞納している税金が免除されるわけではありません。営業を止める判断と、税金や借入を片づける判断は分けて進めます。

売上が途絶え、連帯保証も残り、廃業を考えている経営者が対象です。納期限を過ぎているなら、今日、届いた通知書と会社の預金残高を確認してください。明日は、申告の状況と納付に使えるお金を整理するところからです。

休眠は、税金の滞納を解消する手続きではありません。 ただし、事業の休止が納税の猶予を検討する事情になる場合はあります。再開の見込みが薄いなら、会社を残す負担と、清算・事業の引継ぎを比べる段階です。廃業や滞納について相談する経営者は珍しくありません。資料がそろわなくても、現状の整理から始められます。

休眠後も、過去の滞納とこれからの税負担を分けて確認する

営業を止めても、過去に発生した税金まで消えるわけではありません。休眠後の申告や課税は、会社の実態と税目ごとに確認が必要です。

営業を止めた日と、税金の対象期間は別に見る

休眠前の売上や取引に関する税金は、営業停止後に納期限が来る場合もあります。現在商売をしていないという理由だけでは、納付の要否を判断できません。

まずは対象期間です。通知書の税金が休眠前の取引に対応するのか、休眠後の期間に関するものかを確認します。

  • 税金の対象期間を確認する
  • 事業を止めた日を確認する
  • 申告書の提出状況を確認する
  • 納付済みの記録と照合する

休眠を伝えたつもりでも、書類の提出が済んでいないことがあります。口頭で伝えた内容と、提出した書類は区別してください。

届出の控えが見つからなければ「未確認」と記録します。記憶だけで処理済みと扱うと、後から対象期間を調べ直すことになります。営業停止の日付も、最後の売上や契約終了の記録で確かめると整理しやすくなります。

売上がなくても、申告と納付を同じ扱いにしない

売上がないことと、申告が要らないことは同じではありません。申告した結果として税額が出るかどうかも、別に確かめる話です。

休眠中でも、会社の口座に入出金が残ることがあります。資産を売った代金や、以前の売掛金の回収がその例です。ただし、入金のすべてがその期間の売上になるわけでもありません。帳簿と取引内容を照合します。

  • 口座に残る入出金を確認する
  • 保有資産の売却履歴を確認する
  • 休眠前の売掛金回収を確認する
  • 続いている契約の支出を確認する

会社が動いていないと思って通帳を見なくなると、整理が遅れます。税金の申告や個別の税務判断は、税理士の担当領域です。

休眠した時点までの記録と、その後の記録をつなげて確認します。以前の担当者に資料を預けているなら、どの期間まで処理済みかも確認対象です。

会社を残す費用は、滞納額とは別に積み上がる

休眠中にどの税金が生じるかは、会社の状態によって変わります。地方税を含め、届出を出せばすべての課税が止まると見込むのは避けてください。

過去の滞納額と、今後の負担を書き分けます。会社を残す間は、税務対応や契約管理に使うお金も考える必要があります。

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確認する負担 見る資料 判断すること
過去の滞納税金 通知書・納付記録 未納額と対象期間
今後の税務対応 申告書・届出控え 必要な対応
継続中の契約費用 契約書・通帳 停止できる支出
借入と保証 返済表・保証契約 残る返済義務

保有しているだけで費用がかかる資産もあります。再開の予定がないなら、維持する理由を確かめる時期です。

詳しくは休眠会社にも税金は残る―売上ゼロの申告・滞納と会社を残す負担を点検をご覧ください。

会社の税金と、社長個人の連帯保証を混同しない

会社名義の税金と、社長が保証した借入では、責任を判断する根拠が異なります。会社の税金が未納だからといって、借入と同じ連帯保証の問題になるわけではありません。

一方、休眠させても借入の保証が自動的に外れるわけではありません。保証契約の確認が出発点です。

税金について個人の責任が問題になるかは、資産の移転など個別の事情も関係します。「法人の税金だから個人には関係ない」と決めつけることも避けてください。

家計から会社へお金を入れる場合は、先に負担の全体を見ます。今回の納付だけを済ませても、翌月以降の支払いが残る可能性があるためです。

家族の生活費まで使い切る前に、会社に必要な額と家計に残す額を並べます。誰に支払義務があるかという判断と、任意で資金を出す判断は区別してください。

滞納への着手は、通知書・未申告・手元資金の照合から

税金の滞納への対応は、請求の内容と支払える金額を照合するところから始まります。届いた通知書をまとめるだけでも、急いで扱う問題が見えてきます。

通知書は金額だけでなく、期限と名義まで読む

同じ税金の書類でも、作成された時点が違えば記載額が違う場合があります。古い納付書だけを見て、現在の未納額を決めないようにします。

封筒のまま積んであるなら、届いた順に開いてください。読む欄は次のとおりです。

  • 納税者の名義
  • 税金の種類と対象期間
  • 本来の納期限
  • 書類に記載された指定期限
  • 請求額と書類の作成日

会社宛てと個人宛ての書類は分けます。会社の所在地を離れている場合は、受け取れていない通知がないかも確認してください。

督促や差押えに関する通知が届いているなら、その文面をもとに対応を判断します。営業停止を伝えてあっても、それだけで徴収の動きが止まるとは見込めません。

すでに期限を過ぎた書類も残しておきます。経緯を確認する資料になるためです。新しい通知だけでなく、対応した日付や内容も一緒に記録してください。

未申告と未納を分けると、作業の順序が見える

申告は済んでいて払えていない状態と、申告自体が済んでいない状態では、必要な作業が違います。両方が重なる会社もあります。

未申告の期間があるなら、届いている請求額だけでは負担をつかめない可能性があります。申告書の控えと会計記録の照合が必要です。

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現在の状態 先に確認するもの 次の作業
申告済み・未納 申告書と納付記録 未納額を整理
申告状況が不明 提出控え 提出の有無を確認
未申告の期間あり 帳簿と取引記録 税務対応を整理
一部だけ納付済み 支払日と対象税金 残額を照合

資料がない箇所は「不明」と書けば足ります。空欄のままにすると、未確認なのか該当しないのかが伝わりません。

税額の見込みと確定した額も書き分けてください。納付原資が足りるかを判断する際、未確認の負担を落とさず検討できます。整理できた部分から相談に使い、足りない資料を後で補う進め方もあります。

納付に使えるお金は、残高と入金日で確かめる

帳簿に資産が載っていても、納期限に使える現金とは限りません。売掛金なら回収日、設備なら売却の見込みと入金時期を確認します。

休眠会社では、今後の売上を納付原資にしにくいことがあります。残る預金や回収予定を具体的に調べる必要があるのは、そのためです。

  • 今日使える会社預金を確認する
  • 回収予定の入金日を確認する
  • 資産売却にかかる支出を調べる
  • 予定している支払日を確認する

入金予定が口約束なら、遅れた場合も考えます。資産の査定額と手元に入る額も分けてください。売却のために費用がかかれば、納付に回せる金額は変わります。

納付計画に置くのは、実行できる金額です。「来月には何とかなる」という見込みを置く場合も、その根拠となる入金を示します。見込みが崩れたときに、どの支払いが難しくなるかまで確認しておきます。

支払先を独断で選ぶ前に、未払い全体をそろえる

会社のお金が足りないときは、給与や仕入代金などの未払いも重なりがちです。目の前の請求だけに応じると、別の支払いが止まるおそれがあります。

どの支払いを先にするかは、会社の状態や進める手続きで判断が変わります。税金を含む未払い全体を示し、法的な確認が必要な部分を明らかにしてください。

特に、社長や家族へ会社のお金を返す場面には注意が要ります。会社財産を動かした経緯が、後の整理で問題になる可能性があるためです。資産を安く移す場合も同様です。

差押えが心配なら、通知の段階と資金状況を一緒に確認します。詳しくは税金滞納から差し押さえまでのタイミング|相談と廃業判断の実務順序をご覧ください。

売却先を探していても、通知への対応は並行して進めます。買い手候補が現れるまで書類を置いておくと、判断できる時間を失いかねません。

事業の休止による納税の猶予と、換価の猶予は要件が違う

事業の休止によって国税をまとめて払えなくなった場合、納税の猶予を検討できることがあります。財産の売却を猶予する仕組みとは、要件も申請期限も異なります。

休止の事実と、払えなくなった事情をつなげる

国税の支払いを一定期間待ってもらう仕組みが、納税の猶予です。国税通則法には「納税者がその事業を廃止し、又は休止したこと」という文言があります。

ただし、休眠したという事実だけで認められるわけではありません。その事情に基づき、国税を一時に納付できないと認められることが条件です。

対象は、納付できないと認められる金額です。納税者の申請に基づき、この規定では1年以内の期間を限って猶予できます。出典は国税通則法第46条第2項第3号です。2026年8月19日にe-Gov法令APIで確認された内容に基づきます。

説明では、営業を止めた時期と資金不足の事情をつなげます。休止前後の売上や資金の記録が、その説明を支える資料になります。

書類の整理では、休止した日だけを書くより、入金がどう減ったかも示してください。会社に財産があっても、すぐに現金にできない事情があれば、その内容も確認対象です。

換価の猶予には、納期限を基準とする申請期限がある

差し押さえた財産を売却することを、換価と呼びます。申請による換価の猶予は、その売却を待ってもらう仕組みです。

国税徴収法は「その事業の継続又はその生活の維持を困難にするおそれ」を要件として定めています。あわせて、納税について誠実な意思があると認められる必要があります。

対象の国税について、申請期限は納期限から6月以内です。猶予期間は1年以内とされています。出典は国税徴収法第151条の2第1項で、2026年8月19日にe-Gov法令APIで確認された内容です。

休眠中という理由だけで、対象かどうかは判断できません。会社の実態と各要件を照合する必要があります。

申請を準備している段階と、猶予が認められた段階も別です。希望する扱いになることを前提に資産処分を進めず、現在の処分状況や申請の進み具合を確認してください。

国税の制度を、地方税や社会保険料へそのまま当てはめない

猶予を検討するときは、通知書の税目と請求元を確認します。国税についての説明を、別の支払いへそのまま当てはめないためです。

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制度 主な確認事項 期間・期限
納税の猶予 休止等と納付困難の関係 猶予は1年以内
申請による換価の猶予 継続等への支障と納税意思 申請は納期限から6月以内

表は国税通則法第46条第2項と国税徴収法第151条の2に基づきます。確認日は2026年8月19日です。換価の猶予にも、同条に定める1年以内の猶予期間があります。

申請による換価の猶予では、財産目録などの添付も必要です。担保の提供に関する書類等についても、同条第3項に規定があります。資産と負債の一部だけを抜き出して準備するものではありません。

地方税は、その税目に適用される扱いを別に確認します。社会保険料の未払いがあれば、税金の一覧とは分けて整理してください。まとめて「未納」と書くと、期限や必要書類の違いを見落とします。

猶予期間の先に、納付できる根拠があるかを考える

猶予は、税金そのものの免除を意味しません。認められた期間に何を進め、どのお金で納めるのかまで考えます。

再開する会社なら、再開後の入金時期が確認対象です。廃業する会社なら、売掛金の回収や資産売却が候補になります。引継ぎを検討する場合は、代金が誰に入るかも確かめます。

  • 納付資金の出どころ
  • 資金を用意できる時期
  • 入金が遅れた場合の対応
  • 休眠中に増える支出

資金の見込みがなければ、猶予を得ても支払いの問題が残る可能性があります。会社を残す判断と並行して、整理や引継ぎを検討する理由はそこにあります。

資産を売る場合も、代金を自由に使えるとは限りません。担保や差押えの有無を含め、処分する前に確認します。納付計画と売却計画が食い違わないよう、同じ資料で状況を共有してください。

再開の見込みと支払原資で、休眠継続・清算・M&Aを比べる

休眠を続ける判断には、再開の見込みと維持費を払える根拠が必要です。廃業を考えているなら、滞納税金を含む支払計画と、事業を引き継げる余地を同時に見ます。

再開を待つなら、条件と見直す時期を決める

「いつか再開したい」という思いだけでは、会社を維持する期間が延びがちです。何が整えば再開するのかを書いてみてください。

  • 再開に必要な資金
  • 受注や売上の見込み
  • 必要な人員と設備
  • 判断を見直す時期

再開のために残す設備でも、保管費や維持費がかかります。滞納税金の納付と再開資金を両立できるかも確認します。

取引先や従業員がすでに離れている場合、休止前と同じ売上を置くのは慎重に考えます。準備が増えていれば、再開費用や入金時期も修正が必要です。

待つ費用も負担です。再開の条件が整わない場合に、いつ整理へ切り替えるかを決めておきます。見直す時期があれば、毎月の支出を続ける理由を確認できます。

清算を考えるときは、負債を払えるかから確認する

会社を閉じる方針を決めても、税金や借入の処理は残ります。会社の財産と負債を整理して、終えるための作業が清算です。

手元資金や資産売却で負債を支払える見込みがあるか。まず、そこを確認します。帳簿の資産額だけで判断せず、実際に回収・売却できる額を置いてください。

税金以外の支出も確認対象です。

  • 従業員への未払い
  • 契約を終えるための費用
  • 資産を処分するための費用
  • 専門家への依頼費用

支払えない負債が残るなら、通常の清算で進められるかを法的に検討する必要があります。休眠の届出や登記だけで、負債の処理まで終わるわけではありません。

状況によっては法的整理が適切な場合もあります。M&Aで資金を得られる見込みが乏しいなら、売却を待ち続けるより、整理の方針を具体化する必要があります。借入の連帯保証も合わせて確認してください。

引き継げる事業や資産が残っていれば、譲渡を比較に入れる

営業を止めた会社でも、設備や顧客との関係に引継ぎの余地がある場合があります。ただし、休眠会社であること自体に一律の売却価値がつくわけではありません。

買い手が引き継いだ後に、事業をどう続けられるかが判断材料です。長く停止しているなら、設備の状態や契約の存続も確認します。

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選択肢 検討する状況 先に確認する負担
休眠継続 再開の条件が具体的 維持費と納付原資
清算等の整理 再開を見込まない 負債と整理費用
M&Aの検討 引継ぎの余地がある 滞納と保証の扱い

人が離れ、契約が終わり、設備が使えなくなるほど、引き継ぐ準備は増えます。残せるものがある段階で評価する意味があります。

詳しくは休眠会社の売却相場は一律ではない|値段を左右する資産・負債と出口判断をご覧ください。売れる可能性だけでなく、売却後に残る負担まで比較します。

家族や従業員には、決まったことと未定のことを分けて伝える

会社の今後は、従業員の働き方や家族の生活にも影響します。負担をかけたくない気持ちから、状況を伝えられない経営者もいます。

説明では、決まっていることと未定のことを分けます。売却を検討している段階で、雇用や給与の条件まで決まったように伝えないでください。

家族には、会社へ入れたお金と今後の生活費を共有します。追加の資金負担を頼む場合は、会社を残す見込みも示す必要があります。今回払えば終わるのか、その後も支出が続くのか。そこまで話せる準備をします。

取引先への説明は、契約や納品の状況を確かめて進めます。伝える相手と時期は、整理や引継ぎの方針に関わります。

不安から連絡を避け続けると、相手も予定を立てにくくなります。説明できる事実をそろえ、約束できない条件を安易に約束しない形で向き合ってください。

滞納がある会社のM&Aは、納付と保証解除を別々に設計する

税金を滞納した会社のM&Aでは、納付原資と譲渡後に残る負担を確認します。買い手が見つかることと、税金や連帯保証が整理されることは別の判断です。

滞納額だけでなく、申告や処分の状況も開示する

滞納の事実を伏せて話を進めると、後から条件を組み直す可能性があります。初期の段階から、確認できている内容を資料にします。

一覧が未完成でも構いません。確認済みと未確認を分ければ、追加で調べる対象が見えてきます。

  • 税目ごとの未納額
  • 未申告になっている期間
  • 督促や差押えに関する書類
  • 猶予の申請や許可の状況

税金とは別に、社会保険料の滞納も確認します。金額だけを合計すると、それぞれの期限や対応状況が見えなくなります。

買い手が知る必要があるのは、現在の状態です。申請準備中なのか、すでに認められているのかでも説明が変わります。税務と法務の確認を進めながら、引継ぎを検討できる条件を詰めていきます。

新しい通知が届いた場合も、情報を更新してください。古い資料のまま条件を検討すると、必要な資金が足りなくなるおそれがあります。

株式譲渡と事業譲渡では、代金の入る先が違う

株式を売る場合、代金は原則として株主が受け取ります。会社の事業を売る場合は、会社が代金を受け取ります。納付資金を考える際、この違いを外せません。

社長個人に株式の売却代金が入っても、会社の税金へ自動的に充てられるわけではありません。会社へ資金を入れるなら、その方法や税務上の扱いを検討します。

事業譲渡でも、代金の全額を過去の滞納へ使えると見込むのは早計です。取引に伴う税負担や費用が生じる可能性があります。

  • 実際の入金予定日
  • 取引に伴う税金と費用
  • 納付に充てられる金額
  • 譲渡後の会社に残る負債

株式譲渡では会社自体が存続するため、会社の滞納も踏まえた条件確認が必要です。事業譲渡では、売り手の会社に残る負債の処理を別に考えます。

売却価格だけで判断せず、誰の口座にいつ入金されるかを確かめてください。そのうえで、納付に回せる額を計算します。

買い手の約束と、金融機関による保証解除は区別する

株主や経営者が変わっても、旧経営者の連帯保証が自動的に外れるわけではありません。会社の譲渡と、金融機関による保証解除の同意は分けて確認します。

買い手との契約に約束を書いても、それだけで金融機関の同意に代わるものではありません。契約上の約束と、実際の保証の状態を混同しないでください。

確認は借入ごとです。解除の対象や条件を照合し、一部だけ済んだ段階で全体の確認を終えないようにします。

経営者保証に関するガイドラインには、一定の要件のもとで保証解除などを求める枠組みがあります。ただし、休眠や税金の滞納があるという事情だけで利用が決まるものではありません。

税金の納付計画と保証の整理は、必要な同意や確認事項が異なります。片方の話が進んでいても、もう片方の課題を残さないように、進み具合を別々に記録します。

当社は資料整備と条件設計を担う後方支援の立場

あさひ国際会計株式会社は、再生型M&Aの仲介を扱っています。滞納や借入を整理し、引き継げる事業価値を資料にすることが当社の役割です。

金融機関等との交渉の主体は、経営者ご本人です。必要に応じて依頼する弁護士等の専門家が、法的な交渉を担います。

当社は、協議に必要な資料の整備をおこないます。事業価値の説明資料の作成やM&Aの条件設計を通じ、経営者ご本人の協議を支える後方支援です。

税金の申告や個別の税務判断は税理士の領域です。法的整理や保証債務の判断は弁護士が担当します。M&Aの検討だけで、これらの作業が完了するわけではありません。

状況によっては法的整理が適切な場合もあります。残っている事業や資産を確認し、譲渡が負担の整理につながるかを検討します。買い手の条件が合わなければ、整理の方針も含めて見直す必要があります。

相談では、依頼範囲と費用の支払時期まで確認する

休眠会社の税金滞納を相談するときは、通知書と直近の資金状況が出発点です。必要な作業と費用の支払時期が分かれば、手元資金に合う進め方を検討できます。

最初の連絡は、期限と現在の状態を短く伝える

相談するために、帳簿をすべて完成させる必要はありません。滞納額があいまいなら、届いた書類の金額と作成日を伝えます。

最初は、次の項目を短くまとめてください。

  • 営業中か、すでに休止したか
  • 再開を考えているか
  • 税金の通知が届いているか
  • 借入と連帯保証が残っているか
  • 現在使える会社資金があるか

督促や差押えの通知があれば、その存在を先に伝えます。いつまでに何を判断する必要があるかを把握するためです。

説明がまとまらなくても、書類から整理を始められます。経緯を長く話そうとして連絡を遅らせるより、現在の状態と迫る期限を共有してください。

すでに支払計画を伝えている場合は、その内容も確認対象です。以前の約束と現在使える資金が合っているかを照合し、変わった事情を整理します。

専門家は、担当する問題と作業内容で選ぶ

税金と廃業をめぐる相談では、税務・法務・M&Aで担当する作業が異なります。今回の問題について、誰が何を確認するのかを明らかにしてください。

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担当領域 主な確認内容 作業の結果
税理士の領域 申告状況と税額 税務上の整理
弁護士の領域 債務整理と保証 法的な対応方針
M&A仲介の領域 引継ぎの可能性 譲渡条件の設計

破産手続きを主に扱う専門家と、事業を残す再生を扱う専門家では、得意分野が異なります。状況によっては法的整理が適切な場合もあります。

すでに法的整理の助言を受けているなら、その理由も共有してください。支払いの見込みや財産の状態を踏まえた判断かを確認し、引継ぎを検討する時間があるかも見ます。

当社への相談でも、税務や法的手続きまで当社だけで完結する形にはしません。依頼済みの専門家がいる場合は、その作業内容を共有いただき、重複や確認漏れを防ぐ形で役割を整理します。

手元資金が少ない場合は、費用の対象と支払日を確かめる

当社へのご相談は無料で、M&A仲介は着手金なしの成功報酬です。成約時に譲渡代金から報酬を精算するため、売り手の手元からの持ち出しは0円です。2026年8月に確認された自社情報に基づく説明です。

滞納税金や別途依頼する専門家の費用まで、無料になる意味ではありません。成功報酬の金額と精算後に残る代金も、契約前に確認してください。

  • 見積りに含まれる作業
  • 別途必要になる実費
  • 追加費用が生じる条件
  • 支払いが必要になる時期

税務や法的整理の費用は、必要な作業で変わります。一律の金額を置かず、未申告の処理などを含めた見積りを確認します。

払えない場合は、依頼前にその事情を伝えてください。支払方法や着手できる範囲を確認し、予定だけが進む状態を避けます。費用が用意できない事情だけで、税金の納期限や届いた通知への対応がなくなるわけではありません。

相談を終えたら、担当する作業と見直す時期を残す

相談しただけで、滞納への対応が済むわけではありません。話し終えたら、誰が何を調べ、いつ判断し直すのかを記録します。

1. 未確認の税額と申告状況を調べる
2. 納付に使える資金を確かめる
3. 猶予の要件と期限を照合する
4. 休眠継続と整理・譲渡を比べる

売却を検討している間も、新たな税金の通知が届く可能性があります。書類を確認する担当を決め、届いた日と対応状況を残してください。

再開や資産売却の見込みが変われば、納付計画も見直します。最初の案に固執せず、実際の入出金に合っているかを確かめる進め方です。

廃業と引継ぎで迷っている段階でも、当社へご相談いただけます。休眠の有無に加え、滞納と連帯保証が残っていることをお伝えください。必要な資料が欠けている場合も、分かる範囲から整理を始めます。

よくある質問

休眠会社の税金滞納は、納付・申告・保証を分けて確認します。届出を済ませたことだけで、すべての対応が終わったとは判断できません。

休眠の届出を出せば、滞納している税金は払わなくてよいですか?

休眠の届出だけで、すでに滞納している税金が免除されるわけではありません。事業の休止で国税を一時に払えない場合は、納税の猶予の要件に当てはまるかを確認します。届出の控えと滞納の通知書を分けて用意してください。営業停止の連絡と、猶予の申請は別に扱います。

売上がない休眠会社でも、税金の書類を確認する必要がありますか?

売上がなくても、届いた書類の確認は必要です。休眠前の取引に関する税金や、未処理の申告が残っている可能性があります。対象期間と名義を読み、納付済みの記録と照合してください。長く休眠している場合も、古い書類として捨てず、未対応の期間がないか確かめます。

会社を売れば、滞納税金も連帯保証もなくなりますか?

会社の売却だけで、滞納税金や連帯保証が自動的になくなるわけではありません。株式を売るのか、事業を売るのかで代金の受取人も変わります。税金の納付原資と、金融機関による保証解除の同意をそれぞれ確認します。買い手の約束だけで処理済みと判断しないでください。

個人のお金で会社の税金を払うべきですか?

家計から資金を入れる前に、会社に残る負担の全体を確認してください。今回の税金を払っても、別の未払いで再び資金が足りなくなる可能性があります。家族の生活費と会社の納付原資を分け、資金を入れる方法や記録も確かめます。誰に支払義務があるかという法的な判断も別に必要です。

まとめ

届いた通知書と申告の控えをそろえ、会社の預金残高から納付に使える額を確認してください。再開の見込みと残る連帯保証も共有し、休眠継続・整理・M&Aのどこへ進むかを具体化します。

この記事を書いた人

あさひ国際会計株式会社 代表取締役 金子広夢
東京都中央区日本橋兜町17番2号 兜町第6葉山ビル4階/中小企業庁 M&A支援機関登録制度 登録支援機関
連帯保証の解除を見据えた再生型M&Aを専門に、年間60件以上のM&A仲介の成約実績があります。
他社で断られた案件のご相談も承っています。ご相談は無料です。

無料相談はこちら / お急ぎの方はお電話でも承ります 03-5657-7496

状況によっては法的整理が適切な場合もあります。事業や資産の状態を確認し、引継ぎと整理のどちらが適するかを検討します。

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