この記事の対象と結論

休眠会社は、残っている資産や事業の状態によって買取の対象になりえます。ただし、会社を売ることと、経営者の連帯保証が外れることは別の確認事項です。

営業を止めても返済が続き、廃業か自己破産かと悩んでいる。そんなときは、買取価格に加え、借入と保証の扱いまで確かめてください。「代表者を変えれば終わる」という説明だけで署名を急がないことです。

最初に整理するのは、引き継げるものと、支払いが残るもの。休業中でも設備や顧客との関係が残っていれば、検討できる道が変わります。支払いの見通しが立たない場合は、会社の整理も並行して考えます。

廃業や保証の不安を抱えて相談する経営者は珍しくありません。資料がそろわなくても、現状を言葉にするところから始められます。

休眠会社の買取は「何を引き継ぐか」で意味が変わる

休眠会社の買取では、株式を買うのか、残った事業や設備を買うのかで結果が変わります。「会社ごと引き取る」という説明だけでは、借入や契約の行方まで読み取れません。

営業を止めた会社と、登記上の休眠会社を区別する

買取の広告でいう休眠会社は、営業を止めている会社を指すことがあります。まずは、その意味で自社の状態を整理してください。売上がないことと、法人がなくなっていることは別です。

会社法第472条が定める「休眠会社のみなし解散」は、登記の放置に関する仕組みです。対象は、最後の登記から12年を経過した株式会社。法務大臣の公告後、2か月以内に所定の届出や登記をしなければ、解散したものとみなされます。出典は会社法第472条および法務省の説明で、2026年8月に確認された内容です。

経営者が営業を休む判断とは区別します。営業していても登記の放置が問題になり、営業を止めていても登記が更新されている会社はあります。

買取を検討する出発点は、現在の登記の確認です。解散の記録があるなら、営業中の会社と同じ前提で進めず、手続きの状況から確かめてください。

株式の買取なら、借入は会社に残る

株式会社の株主が株式を売る形では、会社の持ち主が変わります。法人そのものは続くため、借入金などの債務も会社に残るのが基本です。

買い手が株主になることは、買い手個人が返済義務を引き受けることとは異なります。返済するのは会社です。買収後に誰が資金を入れ、どの収入で返すのかを確かめます。

営業を止めた会社なら、この確認はなおさらです。現在の売上がない以上、返済計画を過去の実績だけで説明するのは難しくなります。再開までの支出を、誰がまかなうかも論点になります。

譲渡制限のある株式では、会社の承認手続きも確認してください。社長と株主が同じとは限りません。売主になる人と、売却に向けた判断をする人を早い段階でそろえておきます。

設備の買取と事業譲渡では、売却後の会社が残る

設備だけを売る場合、対象は機械や什器などの個別資産です。代金が入っても、残った借入や未払いの処理は続きます。設備の所有者が会社かどうかも、査定と合わせて確認してください。

顧客との関係や運営の仕組みも含めて譲る形が、事業譲渡です。引き継ぐ対象を選べる一方、契約や許認可ごとの確認が要ります。買い手が引き受ける範囲を書面で具体化する場面です。

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買取の形 主な対象 売却後の確認
株式譲渡 会社の株式 会社の債務と保証
事業譲渡 選んだ事業や財産 残る会社の整理
資産の売却 設備や在庫など 残債と撤去費用

事業譲渡にも、債務の扱いに例外があります。商号を引き続き使う場合などは、買い手側に弁済責任が生じることがあります。「事業だけなら借金と無関係」とは扱えません。

出典:中小企業庁「中小M&Aガイドライン」、会社法第22条。

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買取の可能性は、残っている価値と負担を合わせて判断する

休眠会社の買取を検討できるかは、会社の古さだけでは決まりません。買い手が利用できる資産や事業と、引継ぎ後に負担する支出を合わせて判断します。

法人格だけの状態なら、買う理由の確認から始める

事業も設備も残っていない場合、買い手が会社を取得する理由を聞いてください。「古い会社には価値がある」という説明だけでは、価格の根拠が見えません。

休眠前の売上や取引歴があっても、顧客との関係が今も続くとは限りません。設立時期と、これから収入を得られる見込みは分けて考えます。過去の実績だけでは判断できないのです。

取得後の使い道については、次の内容を確かめます。

  • 再開する事業の内容は何か
  • 買収後の運営責任者は誰か
  • 再開資金をどこから用意するか
  • 売主に残してほしい役割は何か

買い手の意図が分からないまま、代表者名義だけを残す契約は慎重に見直します。「買ってもらえる」という安心から、引継ぎ後の責任を読み飛ばさないようにしてください。

再開できる事業があるなら、止まっている理由を説明する

受注の見込みはあるが、資金不足で営業を止めている。設備は使えるが、人手が足りない。休業の理由によって、買い手が用意するものは変わります。

「今は売上がない」という説明だけで終わらせず、再開に向けた条件を示してください。希望と確認済みの事実は分けます。以前の顧客が戻ると考える理由も、判断材料になります。

取引先から再開後の発注意向を聞いていても、契約が成立しているとは限りません。口頭の意向なのか、具体的な条件が提示されているのか。確認の段階を伝えると、買い手も見込みを評価しやすくなります。

従業員が残っている場合は、勤務の継続意向も論点です。人が抜けると引き継げない作業があるなら、誰が担えるかまで確認します。設備の一覧だけでは、その仕事の価値を説明しきれません。

許認可は、残っている書類だけで評価しない

許可証があることと、買い手が事業を続けられることは同じではありません。事業の種類や譲渡の形によって、認可や届出の扱いが変わります。

休業中に、人員や設備が不足していることもあります。過去に取得した許可の名称だけを強みとして伝えると、調査で前提が崩れかねません。書類と現場を照らし合わせます。

確認する資料は、次のように分けておくと整理しやすくなります。

  • 現在の許可や認可の内容
  • 変更や休止の届出の控え
  • 要件に関わる人員の在籍状況
  • 再開に使う設備や営業所の状況

許認可の申請や認可手続きは、行政書士等の専門家が扱う領域です。買取条件を固める段階で、実行できる順序も確認します。書類が見当たらない項目は、推測で埋めずに未確認としてください。

債務超過でも、買取の検討余地が残る場合がある

資産より負債が多くても、買い手に引き継ぐ理由があれば、検討の余地はあります。ただし休眠会社では、再開費用や売上が戻るまでの支出も見込みます。

当社が支援して成約した案件には、売上1億円前後の会社があります。債務超過は5,000万円規模、借入は8,000万円規模でした。金額は、2026年8月に当社の成約資料で確認した概数です。

この案件は、休眠会社の買取実績として示しているものではありません。負債の大きさだけでは、譲渡の可否は決まらないという判断材料です。休眠会社については、再開可能性を別に確かめます。

設備や契約が残っていても、そのまま収益につながるとは限りません。再開にかかる負担を含めて説明できるかが、買い手の検討に関わります。

詳しくは休眠会社の一覧から探る廃業の出口、掲載情報の限界と借入が残る会社の選択をご覧ください。

買取価格より先に、誰の手元にいくら残るかを確かめる

休眠会社の買取価格は、そのまま経営者の生活資金になるとは限りません。代金を受け取る人と、売却後も支払う人を分けて計算すると、判断のずれを減らせます。

一律の買取相場を自社に当てはめない

資産や債務の内容が分からない段階では、休眠会社に共通する買取価格の幅を示せません。広告にある金額も、自社にそのまま適用されるとは限らないものです。

同じ休業中でも、預金が残る会社と、未払いが積み上がった会社では条件が異なります。設備も同様です。帳簿に載る金額と、実際に売れる金額が一致するとは限りません。

提示価格を受け取ったら、根拠を確かめてください。

  • どの資産を価格に含めたか
  • 借入をどのように考慮したか
  • 未払いを誰が負担するか
  • 調査後に価格を変える条件は何か

口頭の概算と、調査後の正式な条件も分けて管理します。高く見える価格でも、実行条件によって受取額は変わります。価格が変わる理由を理解したうえで、ほかの条件と比較してください。

詳しくは休眠会社の売却相場を見誤らないための価格・手取り・連帯保証の判断基準をご覧ください。

株主に入るお金と会社に入るお金を分ける

個人株主が株式を売れば、代金の受取人はその株主です。会社が事業や設備を売れば、代金は会社に入ります。社長が自由に生活費へ回せるお金とは区別してください。

会社に入る売却代金には、残った債務や税金への支払いも関わります。帳簿に売却益が出ても、現金が同じだけ残るとは限りません。代金の使途まで確認する場面です。

経営者から会社への貸付金がある場合も、扱いを確かめます。株式の売却代金と、貸付金の返済は別の項目。それぞれの条件が見積書や契約案にどう反映されているかを照らし合わせます。

手取りの計算には、会社用と個人用の表を分けると便利です。税金の計算は税理士が確認し、法的な支払関係は弁護士等が確認する役割分担になります。売却額だけで生活再建の予算を決めないようにしてください。

仲介報酬と、会社に残る支払いは別に見る

あさひ国際会計株式会社の相談は無料です。報酬は成功報酬のみで、着手金はありません。成約時に譲渡代金の中から精算するため、仲介報酬について売り手の手元からの持ち出しは0円です。以上は2026年8月に確認した当社の報酬体系です。

成功報酬自体が無料という意味ではありません。また、借入や滞納、ほかの専門家への費用までなくなる説明でもありません。精算後の受取額を確認してください。

資金が乏しい場合は、費用の総額と支払時期を同じ紙に並べます。代金が入る前の支出は、成約する見込みだけではまかなえないためです。

見積もりでは、報酬に含む作業の範囲も確認します。別途費用がかかる項目があれば、誰に、いつ払うのかまでそろえてください。金額が未定のままなら、未定であることを予算表に残します。

買取が成立しない場合の費用も残しておく

買い手がつかなかった場合に、休眠を続けるのか、会社を閉じるのか。売却活動を始める段階で、次の道にかかるお金も確認します。売却に使える期間を決めるためです。

株式会社の通常の解散・清算には、登記の登録免許税があります。解散が3万円、清算人の登記が9千円、清算結了が2千円です。合計4万1千円は登記の税金で、廃業費用の総額ではありません。出典は登録免許税法別表第一で、2026年7月23日時点の確認内容です。

公告の実費や専門家への報酬に加え、残った債務の処理も考えます。未払いの内容や契約の残り方で総額が変わるため、登記の費用だけを用意すれば済むとは考えないでください。

支払いが難しいなら、通常の清算で進められるかも検討します。費用が払えないことを隠さず、法的整理の要否と資金の見通しを整理する段階です。手続きを始める費用がないという事情も、相談時に伝えて構いません。

借入と連帯保証は、買取契約と金融機関の確認を分ける

休眠会社を売っても、売主と買い手の約束だけで保証契約が消えるわけではありません。連帯保証の解除には、金融機関等の判断と同意が関わります。

代表者の退任と保証人から外れる手続きは別

代表者を辞めたから、借入の保証も終わる。そう思っている場合は、保証契約の内容を確認してください。代表者変更の登記だけで、保証解除を判断するのは避けたいところです。

民法第454条は、連帯保証人について「前二条の権利を有しない」と定めています。通常の保証人に認められる催告・検索の抗弁が、連帯保証人にはないという意味です。出典は民法第452条〜第454条で、2026年8月に確認された条文です。

会社への請求や財産への執行を先に求める権利が、連帯保証人には認められていません。個人への請求にも備えます。営業を止めている会社なら、返済原資の確認と合わせて進めてください。

退任後も請求が届く可能性を残したままでは、生活の見通しを立てにくくなります。いつ、何をもって解除を確認するかを、売却の条件と同時に考える理由がここにあります。

借入ごとに、保証と担保の記録をそろえる

保証の確認は、金融機関名だけの一覧では足りません。同じ金融機関からの借入でも、契約ごとに条件が異なる可能性があります。借入単位で照らし合わせてください。

手元にある範囲で、次の資料を集めます。

  • 借入残高が分かる資料
  • 返済予定表と返済条件の変更書類
  • 保証契約書や関連書面の控え
  • 担保の内容が分かる資料

保証契約書が見つからない場合は、「保証なし」と決めず、未確認として残します。電子的な記録で契約している可能性もあります。書類を持っていないことと、保証がないことは別です。

家族が保証人になっている場合は、本人の保証と分けて確認してください。誰かの保証だけ抜けると、家族の生活設計にも影響します。保証人と担保の提供者が異なる場合も、区別して記録します。

契約には、解除までの役割と未了時の扱いを入れる

買取契約では、買い手が保証解除に向けて何をおこなうかを定めます。担当者の口約束を、具体的な義務や確認方法に変えるためです。

契約案では、次の内容を確かめます。

  • 対象となる借入と保証の範囲
  • 買い手が準備する資金と資料
  • 解除の手続きを確認する期限
  • 解除が進まない場合の対応

契約解除や補償の条項があっても、それだけで金融機関への保証責任が消えるわけではありません。買い手に求める責任と、金融機関による解除を分けて扱います。

「契約に解除と書いてある」段階と、「解除を確認できた」段階は区別してください。 契約案の法的な検討は、依頼者が委任する弁護士等が担います。

口頭で「手続き中」と聞いているなら、どの借入について何が済んだのかを確かめます。会社を渡した後も、解除の確認が残っている間は、連絡先と確認日を管理してください。

出典:中小企業庁「中小M&Aガイドライン」。

買取で整理できない保証は、別の枠組みも検討する

買い手の資金や信用力が足りない場合、買取の話が進んでも保証解除が難しいことがあります。成約を急ぐあまり、その条件を置き去りにしないでください。

すでに負っている保証債務の整理では、経営者保証に関するガイドラインが検討対象になる場合があります。休眠しているという理由だけで利用できる仕組みではありません。

会社側の法的債務整理や準則型私的整理との関係が、利用要件に含まれます。債権者にとっての経済的な合理性なども審査されます。新たな融資で保証を求めないための条件とは、場面が異なるのです。

要件を満たすかは、依頼する弁護士等が個別に確認します。状況によっては法的整理が適切な場合もあるため、休眠会社の買取だけを前提にせず検討してください。

制度の出典:全国銀行協会「経営者保証に関するガイドライン」。

買取業者は、価格よりも買収後の行動まで確認する

休眠会社の買い手を選ぶときは、提示価格と合わせて資金の裏付けや運営計画を確かめます。引渡し後に連絡がつくことや、約束を実行できる体制も判断材料です。

直接買い取る相手か、仲介する相手かを聞く

「買取対応」と書かれていても、問い合わせ先が買い手とは限りません。買い手候補を探す仲介会社の場合もあります。最初に、その会社の立場を確認してください。

直接の買い手なら、どの法人が契約し、誰が代金を払うのかを聞きます。仲介なら、支援の範囲と報酬の条件を確認する順序です。契約相手を明らかにします。

担当者の氏名だけでは、相手方の確認になりません。法人の所在地や代表者を確かめ、契約書と一致するかを見ます。途中で買主が変わる場合も、変更理由と新たな相手の情報を確認してください。

あさひ国際会計株式会社の役割は、再生型M&Aの仲介です。相談した時点で当社が休眠会社を直接買い取る、という意味ではありません。相談内容をもとに、譲渡の可能性や条件を検討します。

買取代金と、引継ぎ後の運転資金を分けて調べる

株式を買う資金があっても、会社の返済や事業再開の資金が足りない場合があります。売却代金の支払能力だけで判断せず、その後の資金計画も確認します。

設備の整備が要るのか、人員をそろえるのか。再開にかかる支出を具体化してください。何にお金がかかるかが見えて初めて、計画の現実性を確かめられます。

買い手候補への確認事項は、次のとおりです。

  • 代金の資金調達が済んでいるか
  • 再開費用を見込んでいるか
  • 返済のための資金計画があるか
  • 買収後の責任者が決まっているか

資料を出せない事情がある場合でも、説明を裏付ける確認方法を検討します。資金の裏付けが不明なまま、高い提示額だけで決めるのは避けたいところです。

再開後の入金が予定より遅れた場合も考えます。その間の給与や返済をまかなえるかを確認すると、引継ぎ直後の資金不足を見落としにくくなります。

業界のルールがあっても、個別確認は省けない

M&A支援機関協会の自主規制ルールには、買い手の資力調査などが定められています。2025年1月1日施行の改正では、保証解除に関する条文案も対象となりました。最終契約書の草案に、買い手へ解除を義務付ける内容を盛り込むものです。協会公表情報について、2026年8月14日に確認された内容です。

別の仕組みとして、2024年10月1日に特定事業者リストの運用が始まりました。不適切な買い手の情報を加盟社間で共有するものです。M&A取引の実行日から60営業日以内に保証が解除されない場合、掲載対象になりえます。こちらも協会の制度として、2026年8月14日に確認されています。

あさひ国際会計株式会社は、この情報共有の仕組みには現在加盟していません。自社が同リストを利用しているという説明ではありません。

業界のルールがあることと、個別の取引で保証が外れることは別です。紹介された買い手についても、資力や契約の内容を確かめます。登録や所属の表示だけで、個別調査を終えないようにしてください。

書類の引渡しを急がせる説明は、条件を読み直す

「細かい借入は後でよい」「印鑑と書類を先に渡してほしい」。そんな説明を受けたら、何の手続きに使うのかを確認してください。用途が分からないまま渡さないことです。

法人の印鑑や口座に関する情報は、会社の管理に直結します。引渡しの時期と受取人を決め、渡したものの記録を残します。会社の管理を移す段取りとして扱ってください。

白紙の書類への署名や、内容が分からない委任状も慎重に確認します。目的と権限の範囲を理解したうえで署名し、控えを手元に残してください。

借入や未払いを隠すよう求められた場合は、作業を止めて契約内容を見直します。後から判明すれば、価格変更や責任の問題につながりかねません。知らない負担と、分かっていて開示しなかった負担も区別されます。

廃業を考えたら、支払期限を軸に買取の検討を進める

休眠会社の買取は、買い手が見つかる時期を先に約束できるものではありません。資金が足りなくなる日を確かめ、その範囲で売却と会社の整理を検討します。

最初の相談では、完璧な資料より現状を伝える

帳簿が止まっているから相談できない、と抱え込むことはありません。分かることと分からないことを分けて伝えてください。資料を整える順序から相談できます。

初回相談では、次の内容が出発点になります。

  • 営業を止めた時期と理由
  • 現在の預金と近い支払期限
  • 借入と連帯保証の有無
  • 残っている設備や契約の概要

金額が不明なら、概算であると添えます。後から資料で確かめる前提なら、状況の整理を始められます。未払いがある場合も、その事実を先に伝えてください。

当社では、平日の営業時間内のご連絡に最短当日で対応しています。2026年8月に確認した相談対応方針です。相談した当日に、買取や保証解除が決まるという意味ではありません。

「会社を売りたい」と決め切れていなくても構いません。休眠を続けるか、譲るか、たたむか。その判断に足りない情報を確かめる段階から相談できます。

調査中も、会社の支払いと通知を管理する

買い手の調査が始まっても、返済や契約上の支払いは続きます。M&Aを検討しているだけでは、支払期限は延びません。

入金見込みと支払いを日付順に並べ、不足が生じる時点を見えるようにします。督促などの通知が届いていれば、その内容と期限も共有してください。通知を開かずに置いておくと、判断材料が欠けてしまいます。

従業員が残る会社では、給与と雇用の扱いも先送りできません。買い手候補がいる段階で、雇用継続が決まったように伝えるのは避けます。説明時期を整理し、確認できた範囲で伝えてください。

資金不足が迫っているなら、譲渡が間に合わない場合も同時に検討します。待てる期間を期待だけで延ばさないことです。生活費を会社へ追加投入する判断も、成約の希望だけを根拠にしないようにします。

契約から引渡しまで、未確認事項を見える形で管理する

買取の実行に向けては、決まったことと未了のことを一覧にします。「担当者が進めている」という説明だけでは、どこで止まっているかが見えません。

確認の順序は、次のように整理できます。

1. 買取対象と価格の条件を固める。
2. 借入と保証の対応方針を確認する。
3. 承認や手続きの予定をそろえる。
4. 代金の決済と書類の引渡しを管理する。

引渡し後に保証解除の手続きが続く場合もあります。成約の記録だけで管理を終えず、誰が何を確認するかを残してください。金融機関ごとに進捗が違う場合も、まとめて完了扱いにしません。

当社は、金融機関への説明資料の整備や事業価値の資料作成を担います。M&Aの条件設計と合わせた後方支援です。金融機関等との協議・交渉の主体は経営者本人です。必要に応じて、依頼する弁護士等の専門家が担います。

買取が難しいときは、残る会社の整理へ切り替える

買い手が見つからず、支払期限だけが近づいているなら、会社の整理を具体化する段階です。売却活動を続ける費用と、整理にかかる費用を比べます。

通常の清算で進められるか、法的整理を要するかは、支払能力などによって変わります。事業や設備だけを売った場合も、元の会社に残る債務の処理を考えてください。売却の完了が、会社の整理の完了とは限りません。

詳しくは休眠会社の廃業手続きは登記だけで終わらない―残った借入と連帯保証の整理をご覧ください。

従業員や取引先への影響を減らすには、説明と支払いの見通しをそろえます。家族には、会社の借入と個人の保証を分けて伝えてください。

買取を断念する判断も、次の生活を考えるための判断です。譲渡の成立だけを目標にせず、残る責任をどこまで整理できるかを判断軸に置きます。

よくある質問

借金しか残っていない休眠会社でも買い取ってもらえますか?

借入があるだけで買取の対象外になるとは限りません。ただし、引き継ぐ資産や再開できる事業が乏しければ、買い手が取得する理由を見つけにくくなります。買取だけに絞らず、会社の債務と個人の保証をどう整理するかも合わせて検討してください。

買取価格が低くても、連帯保証が外れるなら売るべきですか?

保証解除の見通しに加え、残る支払いと手取りを確認して判断します。解除が買い手の約束にとどまる段階では、金融機関等の判断が残っています。価格の低さだけでも、解除への期待だけでも決めず、解除までの手順と未了時の対応を契約案で確かめてください。

休眠会社の買取では、税金や社会保険料の滞納もなくなりますか?

買取だけを理由に、会社の滞納が消えるわけではありません。株式譲渡なら会社は続き、事業や設備の売却なら元の会社に負担が残る場合があります。請求内容と支払状況を開示し、売却条件と合わせて納付の見通しを確認します。買い手が把握している範囲も確かめてください。

あさひ国際会計株式会社に相談すれば、連帯保証は外れますか?

相談だけで解除が決まるものではありません。当社がこれまで成約に至った案件では、いずれも連帯保証の解除まで見届けています。ただし金融機関の同意が前提であり、すべての会社で同じ結果になると言い切れるほど単純ではありません。個別の借入と事業の状態を確認して検討します。

まとめ

休眠会社の買取を考えたら、残る資産・事業と、次の支払期限、連帯保証の有無をメモにしてください。そのメモをもとに、買取の可能性と、成立しない場合の会社の整理を合わせて当社へご相談ください。

▶ 関連資料:『会社が倒産したら、自己破産するしかないのか?』(全19ページ・無料)をダウンロードいただけます。

▶ あわせて読まれています:『相談してから、事業が引き継がれるまで』(全14ページ)(無料)

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この記事を書いた人

あさひ国際会計株式会社 代表取締役 金子広夢
東京都中央区日本橋兜町17番2号 兜町第6葉山ビル4階/中小企業庁 M&A支援機関登録制度 登録支援機関
連帯保証の解除を見据えた再生型M&Aを専門に、年間60件以上のM&A仲介の成約実績があります。
他社で断られた案件のご相談も承っています。ご相談は無料です。

無料相談はこちら / お急ぎの方はお電話でも承ります 03-5657-7496

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最終更新日: 2026年9月27日